膣カンジダ症はカンジダ・アルビカンスが増殖して発症する性感染症です。

でも、カンジダ真菌は常在菌であり健康な人の体内にも存在ます。そして性行為感染以外に、体内にいるカンジダ真菌が増殖した場合にも発症します。ここが他の性感染症と異なる点です。また、膣カンジダ症は女性特有の病気と言えるほど、女性に多く発症します。

◇常在菌とは?

実は、目に見えないだけで、私もあなたもそれこそ無数の常在菌を体内に持っています。大腸などの消化管には何と100兆個の常在菌が存在し、口の中には100億個、皮膚には1兆個の細菌がいます。人間の細胞は60兆個と言われているので、人間は細胞の数よりも多い常在菌を持っていることになります。

しかし、その常在菌の全てが悪玉菌ではなく、中には人間の消化を助けるビフィズス菌のような善玉菌もいます。そして、悪玉菌が増殖して増えすぎないように、人間の免疫力が働いています。こうしたことから、常在菌がいても私たちは健康で暮らせるのです。

むしろ善玉の常在菌は悪玉菌が増えるのを防ぐ役目があり、このバランスが崩れると悪玉菌が増えて病気になります。膣カンジダ症にもそれがあてはまります。膣内のデーデルライン桿菌(かんきん)という善玉の常在菌が減るとカンジダ真菌が増えて発症することがあります。

「性感染症 診断・治療 ガイドライン 2008」(日本感染症学会)によると、カンジダ真菌の陽性率(検査でカンジダに感染と分かる率)は、非妊婦で約15%、妊婦で約30%だそうです。つまり妊娠していない女性の7人に1人以上はカンジダ真菌を持っている計算です。

しかし、このカンジダ真菌保有者が全員膣カンジダ症を発症する訳ではありません。その他の常在菌と同様、普段は何も悪さをせずに健康の妨げにはなりません。それは、先に書いた通り、人間の身体に免疫力があって、カンジダ真菌が増殖して増えるのを防ぐ働きがあるからです。また、膣には自浄作用があって、膣内のカンジダ真菌が増えるのを防いでいます。

◇カンジダ発症のきっかけとは?

ところが、健康なときには正常に機能している免疫力や自浄作用が弱まると、カンジダ真菌が増殖し、いろんな症状を引き起こします。どんな時にそれが起きるかと言うと

●睡眠不足

●過労

●ストレス

●極度のダイエット

など、こうした身体にムリなことを続けると免疫力が低下します。あるいは女性ホルモンのバランスが崩れたときなどです。

また、何かの病気で長期に渡って抗生物質を 服用するときにもカンジダ真菌が増殖することがあります。これは、カンジダ真菌と競合している菌が、抗生物質によって死んでしまい、その分カンジダ真菌が 増えてしまうからです。

常在菌は常にバランスを保つことが大事で、何かが減るとその分何かが異常に増えてしまい、健康を損なうことがあります。抗生物質の他にも必要以上に身体を消毒したり、洗ったりするのも同様に逆効果になることがあります。

◇カンジダ症の発症確率

このような状態になると、もともとカンジダ真菌を保有していた人は膣カンジダ症を発症します。その発症確率は、非妊婦の場合はカンジダ真菌保有者の約35%、妊婦では15%~30%だそうです。

これから単純計算すると、成人女性の100人に5人は、膣カンジダ症を発症する計算です。つまり、珍しくもない非常に発症者の多い病気です。

むろん、性感染症としての側面もあるので、性行為によって大量のカンジダ真菌を送り込まれると膣カンジダ症を発症することもあります。ただ、男性がこの病気に感染することは少なく、従って性行為感染も男性から女性への感染ルートは少ないそうです。(ゼロではありませんので念のため)

こうしたことから、女性が膣カンジダ症を発症した場合、性行為によって感染して発症するのは全体のわずかに5%だそうです。従って、この病気に関しては性行為での感染に注意するよりも自分の健康管理に注意する方が予防効果は高いことになります。

◇カンジダ症の症状とは?

女性が膣カンジダ症になると、膣や外陰部に炎症を起こします。そのため、性器から肛門にかけて我慢出来ないほどのかゆみがあります。

また、ヨーグルト状のおりものが大量に出ます。こうした症状から、自分が感染していることに気付きます。感染しても自覚症状が出ず、知らない間に重症化するといったことはありません。治療も1週間から10日ほど治ります。

ただし、膣カンジダ症は慢性化して再発を繰り返すことがあるので要注意です。また、妊婦がカンジダ真菌に感染したまま出産すると赤ちゃんが産道感染する危険があります。

男性がカンジダに感染した場合は症状が軽くて気が付かないことも多くあります。症状が出る場合には、オシッコのときに軽い痛みを感じたり、性器に小さな水泡が出来ることもあります。

以上、膣カンジダ症の概要を説明してきました。女性にとっては大変わずらわしい、やっかいな病気です。でも非常に感染者が多いのも事実であり、あなたも発症することがあるかも知れません。

何か異常を感じたら、早めに専門医に診てもらってください。

なお、カンジダ真菌は膣以外にも感染することがあります。よく知られているのは口や皮膚です。この他、エイズ指標疾患に指定されているカンジダ症では、気管、食道、肺などに感染します。このような全身に広がる進行性のカンジダ症は重症化することがあり危険です。

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